アイテムリーチ広告と検索対策を、それぞれ別々の施策として担当者ごとに分けて考えていないでしょうか。Yahoo!ショッピングで売れる商品を育てるには、アイテムリーチ広告で得られたデータを検索対策に活かし、検索対策で強まった商品をさらにアイテムリーチ広告で後押しするという、両者を連動させる視点が欠かせません。この記事では、アイテムリーチ広告と検索対策を連動させ、商品を育てていく考え方を解説します。
そもそも広告と検索は同じ「スコア」でつながっている
広告と検索対策を別々の施策だと捉えてしまいがちですが、Yahoo!ショッピングの検索結果の並び順は、商品ページの内容と検索キーワードとの一致度に加えて、販売実績やPRオプションの設定有無などを組み合わせたスコアで決まると言われています。
つまり、PRオプションのような広告施策は、それ自体が検索結果での見え方にも影響する要素の一つであり、「広告は広告、検索は検索」と切り離して考えられるものではありません。広告経由で得た販売実績が検索評価にも積み上がり、検索対策で磨いた商品ページが広告のクリック後の成果にも直結する、という具合に、両者はもともと地続きの関係にあります。
広告と検索対策を連動させるという考え方は、特別なテクニックではなく、もともと一つにつながっている仕組みを意識的に活用するということです。
アイテムリーチ広告は検索キーワードの「実験の場」になる
アイテムリーチ広告と検索対策を連動させる第一歩は、アイテムリーチ広告経由のデータを、どのキーワードが購入に結びつきやすいかを確かめる実験の場として活用することです。
新商品や、まだ検索での実績が少ない商品は、自然検索だけでは十分なアクセスを集めにくいことがあります。こうした商品にアイテムリーチ広告などを使って広告経由のアクセスを集めると、どのようなキーワードや訴求文でクリックされ、購入につながったかというデータが得られます。このデータは、その後の商品名やキャッチコピーを検索対策として磨き込む際の、具体的な根拠になります。
アイテムリーチ広告で得られた「どの言葉に購入者が反応したか」というデータを、商品ページの改善に反映させましょう。
検索で育った商品をアイテムリーチ広告でさらに伸ばす
アイテムリーチ広告データをもとに商品ページを磨き込んだ後は、自然検索からのアクセスが増えてきた商品を、あらためてアイテムリーチ広告で後押しするタイミングを見極めることが有効です。
検索対策によって転換率が高まっている商品は、アイテムリーチ広告で追加のアクセスを集めても、購入につながりやすい土台がすでに整っています。反対に、転換率が低いままの段階でアイテムリーチ広告費を投じても、アクセスが増えるだけで利益にはつながりにくいという点にも注意が必要です。転換率の低い段階でアイテムリーチ広告費をかけるよりも、検索対策で転換率を高めた後にアイテムリーチ広告を重ねたほうが、同じアイテムリーチ広告費でも高い成果につながりやすくなります。商品のライフサイクルの中で、「アイテムリーチ広告で認知を作る段階」と「検索対策で育てる段階」、「両方を組み合わせて伸ばす段階」を意識的に使い分けることがポイントです。
転換率が改善してきた商品こそ、アイテムリーチ広告で追加のアクセスを集める好機だと捉えましょう。
商品のライフサイクルに合わせて役割を切り替える
アイテムリーチ広告と検索対策の連動は、商品を登録したばかりの時期と、実績が積み上がってきた時期とで、役割の重心を切り替えていく考え方でもあります。
登録直後の商品は、検索での実績がまだないため、アイテムリーチ広告での認知拡大の比重が大きくなり、まずはアクセスと反応のデータを集めることが優先されます。実績が積み上がるにつれて、自然検索からのアクセスが増え、アイテムリーチ広告への依存度を下げられるようになっていきます。この移行を意識せず、いつまでも同じアイテムリーチ広告費をかけ続けてしまうと、本来であれば検索対策だけでアクセスを維持できる商品にも、無駄なコストをかけ続けることになりかねません。
アイテムリーチ広告と検索対策の連動でよくある失敗
アイテムリーチ広告と検索対策の連動でよくある失敗は、アイテムリーチ広告担当と商品ページ担当が分かれていて、互いのデータや気づきが共有されていないことです。
アイテムリーチ広告経由でどのキーワードが反応したかというデータが、商品ページの改善に活かされないまま埋もれてしまうケースは少なくありません。また、検索対策で育った商品にいつまでもアイテムリーチ広告費をかけ続け、逆にアイテムリーチ広告でしか売れない商品の検索対策を後回しにしてしまうこともあります。担当者間で情報を共有する場を設けていないと、こうしたちぐはぐな予算配分に気づかないまま運用が続いてしまいます。
対策としては、アイテムリーチ広告の反応データを定期的に商品ページ担当と共有する仕組みを作ること、商品ごとに「今はアイテムリーチ広告の時期か、検索対策の時期か」を意識して予算配分を見直すことが実践のポイントです。定例の振り返りの場を設けておくと、こうした情報共有が自然と習慣化していきます。
まとめ
Yahoo!ショッピングで売れる商品を育てるには、アイテムリーチ広告で得られたデータを検索対策に活かし、検索対策で育った商品をさらにアイテムリーチ広告で後押しするという、両者を連動させる視点が欠かせません。商品のライフサイクルに合わせてアイテムリーチ広告と検索対策の役割の重心を切り替えていくことが、限られた予算で最大の成果を出す近道になります。一つの商品でこの循環を作れると、他の商品にも同じ考え方を横展開しやすくなり、店舗全体の運用効率も高まっていきます。まずは自店の商品を1つ選び、アイテムリーチ広告データと検索対策の状況を照らし合わせてみてください。
アイテムリーチ広告と検索対策の連動や商品育成の設計に迷う場合は、お問い合わせください。店舗の状況を確認したうえで、具体的なご提案をします。
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