「この商品をもっと多くの人に見てもらいたい」と思ったとき、ストア全体の広告を強めるだけでは、狙った商品にうまく露出が集まらないことがあります。アイテムリーチ広告は、ストア全体ではなく商品単位で露出を強められる広告で、注力したい商品が決まっている場合に使いやすい施策です。この記事では、アイテムリーチ広告の考え方と、始める前に確認しておきたいポイントを解説します。
アイテムリーチ広告は何のために使うのか
アイテムリーチ広告は、売りたい商品を決めて、その商品への露出を集中的に増やしたいときに使う広告です。
全商品を広く宣伝するのではなく、成果を出したい商品に広告費を集中させたい場合に向いています。クリック課金型で、最低入札単価は少額から設定できる仕組みになっており、商品管理と同じ「コマースアドマネージャー」の画面から設定・確認できるのが基本の流れです。入札単価の下限や画面の詳細は変更される可能性があるため、実際に設定する際は最新の管理画面で確認してください。在庫を厚く持っている商品、利益率が高い商品、季節イベントに合う商品、レビューが集まっている商品などが、注力商品の候補になります。新生活、母の日、父の日、ハロウィン、クリスマスなど、需要が高まる時期に合わせて対象商品を決めると、広告の狙いがはっきりします。
ストア全体の底上げよりも先に、勝ち筋の見えている商品に絞って広告費をかけたい場合に向いた施策です。
どんな商品がアイテムリーチ広告に向いているか
アイテムリーチ広告に向いているのは、広告で人を集めたあとに、実際に購入してもらえる準備が整っている商品です。
まず候補にしたいのは、転換率が高い商品です。転換率とは、商品ページに来た人のうち購入した人の割合を指します。アクセス数は少なくても購入率が高い商品は、露出を増やす価値があります。次に、客単価や利益率が高い商品も、広告費をかけても利益が残りやすいという点で向いています。さらに、ギフト商品やまとめ買い商品、季節性のある商品も候補になります。反対に、在庫が少ない商品や、商品説明が不足している商品は、広告をかける前にページを整える必要があります。
広告対象の商品は、売りたい気持ちだけで選ばず、数字と商品ページの状態をもとに選ぶことが大切です。
始める前に商品ページを整える
アイテムリーチ広告を始める前には、商品ページを購入しやすい状態に整えておくことが欠かせません。
広告は入口を増やす施策のため、受け皿となる商品ページが弱いと、費用だけがかさんでしまいます。確認したい項目は、商品画像1枚目、商品名、価格、送料、配送予定日、レビュー、商品説明などです。クーポンを用意している場合は、その内容も併せて確認しておくと安心です。食品なら内容量や賞味期限、家電なら型番や保証、ギフト商品ならラッピングや配送日の指定のしやすさも、あわせて確認しておきましょう。
広告前の確認で迷ったときは、「クリックした人が不安なく買えるか」という視点でページを見直してみてください。
配信後は商品別に成果を確認する
アイテムリーチ広告の成果は、ストア全体の数字ではなく、商品別に見ることで改善点が見えてきます。
確認したい数字は、広告費、広告経由売上、ROAS、クリック数、転換率、客単価です。クリックは多いのに購入が少ない商品は、商品ページや価格に課題がある可能性があります。反対にクリックが少ない商品は、商品名や商品画像、需要のタイミングを見直しましょう。売上は出ているのに利益が残らない商品は、広告費や販売価格、セット販売の見直しが必要です。
アイテムリーチ広告でよくある失敗
アイテムリーチ広告でよくある失敗は、対象商品を広げすぎて、どの商品が成果を出しているのか分からなくなってしまうことです。
最初から多くの商品に広告をかけると、予算が分散し、成果の見極めがしづらくなります。また、商品ページを整えないまま広告を始めてしまい、クリックは増えても購入につながらないケースも見られます。
対策としては、まず主力商品・利益商品・在庫を動かしたい商品の3分類程度から対象を絞り込むこと、配信後は商品ごとに数字を確認しながら続ける・強める・止めるを判断することが実践のポイントです。
まとめ
アイテムリーチ広告は、ストア全体ではなく商品単位で露出を強められる広告で、注力したい商品がはっきりしている場合に向いています。成果につなげるには、広告をかける前に転換率や利益率、商品ページの状態を確認し、配信後はROASだけでなく転換率や客単価も見ながら判断することが大切です。対象商品を絞り込むほど、何が効いているのかが見えやすくなり、次の一手も判断しやすくなります。まずは自店の商品の中から、広告費をかける価値のある1〜2商品を選び出してみてください。
アイテムリーチ広告の対象商品選びや商品ページ改善に迷う場合は、お問い合わせください。店舗の状況を確認したうえで、具体的なご提案をします。
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