Yahoo!ショッピングの広告メニューを見て、「PRオプションとアイテムリーチ広告、どちらを選べばよいのか」と迷ったことはないでしょうか。両方とも商品を見つけてもらうための施策ですが、PRオプションはストア全体の露出を底上げする施策、アイテムリーチ広告は商品単位で集客を強める施策として整理すると使い分けやすくなります。この記事では、両者の違いと目的別の使い分けを解説します。
PRオプションとアイテムリーチ広告は何が違うのか
両者の大きな違いは、見るべき範囲がストア全体か、商品単位かという点です。
PRオプションはストア全体の販売力を高める目的で使い、アイテムリーチ広告は伸ばしたい商品を選んで広告を当てるときに使います。ストア全体で検索経由の売上を増やしたい場合はPRオプションを検討し、「この商品だけ在庫が厚い」「今月はこの商品を強く売りたい」というように対象が絞られている場合はアイテムリーチ広告が向いています。実務では、ストア全体の土台づくりはPRオプション、勝ち筋が見えている商品への追加投資はアイテムリーチ広告、というように役割を分けて考えると判断しやすくなります。
どちらか一方だけを選ぶのではなく、目的ごとに役割を分けて併用することが基本の考え方です。
PRオプションが向いているストアの特徴
PRオプションは、商品数が多く、検索結果から幅広く流入を取りたいストアに向いた施策です。
日用品や食品、ファッション雑貨のように複数の商品群を扱い、どの商品からでも購入につながるストアでは相性がよい傾向があります。反対に、商品ページの内容が薄い、価格競争で不利、レビューが少ないといった状態では、露出が増えても購入にはつながりにくくなります。PRオプションを使う前には、商品名、商品画像1枚目、販売価格、ポイント倍率、配送条件、レビュー数を見直しておきましょう。
広告を始める前に、クリックされたあとの受け皿となる商品ページを整えることが先です。
アイテムリーチ広告が向いている商品の特徴
アイテムリーチ広告は、売りたい商品がはっきりしているときに使いやすい広告です。
商品単位で強弱をつけられるため、在庫、利益率、季節性、イベントとの相性を見ながら判断できます。向いているのは、転換率が一定以上ある商品、客単価や利益率が高い商品、季節商品やイベント商品です。最低入札単価は25円からと少額から始められるため、まずは対象商品を絞って試しやすい広告でもあります。注意したいのは、対象を広げすぎないことです。最初から全商品に広げると、どの商品が成果を出しているのか分かりにくくなるため、まずは主力商品・利益商品・在庫を動かしたい商品の3分類程度から絞り込むと整理しやすくなります。
さらにアイテムリーチ広告には「ブースト予約」という機能があり、特定の日を指定して入札を通常より強めるといった調整が可能です。あらかじめ日付を指定しておくことで、セール当日やイベント開催日だけ狙った商品の露出を高め、それ以外の日は通常の入札に戻すといった運用ができます。「イベント当日だけこの商品を強く見せたい」「セール開始日に合わせて特定商品の露出を上げたい」といった、日程が決まっている販促と相性がよい機能です。
目的別の使い分けと併用時の注意点
使い分けは、売上を「アクセス人数」「転換率」「客単価」の3つに分解して考えると見えやすくなります。
アクセス人数を増やしたい場合、ストア全体の入口を広げたいならPRオプション、特定商品の入口を増やしたいならアイテムリーチ広告が候補です。転換率を上げたい場合は、広告より先に商品ページを見直すことが優先されます。客単価を上げたい場合は、まとめ買いやセット商品、送料無料ラインの見せ方を整えます。両者を併用する場合は、PRオプションはストア全体のアクセスや検索経由売上で、アイテムリーチ広告は広告費・広告経由売上・ROAS・転換率・客単価で、それぞれ見る数字を分けておくと、どちらが効いているかを判断しやすくなります。
PRオプションとアイテムリーチ広告の使い分けでよくある失敗
よくある失敗は、役割を決めないまま両方を併用し、どちらの施策が成果に貢献しているか分からなくなってしまうことです。
目的が曖昧なまま広告費だけを増やしてしまうと、ストア全体の底上げなのか、特定商品の後押しなのかが判断できず、改善の方向性を見失いやすくなります。また、商品ページを整えないまま広告だけを強めてしまい、クリックは増えても購入につながらないケースも見られます。
対策としては、施策ごとに目的と確認する数字をあらかじめ決めておくこと、広告を始める前に商品ページの状態を確認しておくことが実践のポイントです。
まとめ
PRオプションとアイテムリーチ広告は、どちらもYahoo!ショッピングで売上を伸ばすための広告施策ですが、見るべき範囲が異なります。PRオプションはストア全体、アイテムリーチ広告は商品単位で考えると使い分けがしやすくなります。広告を始める前には商品ページを整え、配信後はアクセス人数・転換率・客単価を分けて確認しながら改善していきましょう。まずは自店の課題が「ストア全体の露出不足」なのか「特定商品の後押し不足」なのかを整理してみてください。
広告の使い分けや商品ページ改善に迷う場合は、お問い合わせください。店舗の状況を確認したうえで、具体的なご提案をします。
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